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酪華~ヨーグルトの和リキュールと水切りヨーグルトの石けん


とろりんぐるとを使ったラスト。
木下闇と翠精は煮切って漉した液体のみ、
つまり日本酒とヨーグルトの乳清のMIXを使ったんですが、
これはその漉した後のヨーグルトの固体も入れました。

こんなの
201203171とろりんグルト固体

それも、前回の二つと今回の分を漉したものを全部投入。
要するに、日本酒と乳清と水切りヨーグルト。
作る前から、「濃~い石けんになるんだろうな」って思ってました(笑。

ただ、
水分全量置換えの上に、
水切りヨーグルトそのものもけっこうな量が入ってるし、
どういう石けんになるのか正直見当がつかなかったので、
無香料・無着色・デザインなし。
超・シンプル。
(だってなぁ。精油とヨーグルトで万が一、おかしな臭いになったらやだし。
 どんな色になるかわからないのにデザインって無謀だし。)

酪華
20120409酪華

カットに使うワイヤー、一部が捩れたようになって波打ってる部分があって、
この石けん、わざとその部分を使ってカットしてみました。
表面が波打ってるように見えるのはそのせい。

【OIL】
オリーブオイル / グレープシードオイル / 太白ごま油 / キャスターオイル / シアバター / パームカーネルオイル / パームオイル
【OP】
日本酒(とろりんぐると・煮切って漉した液体)
日本酒(とろりんぐると・煮切って漉した後の固体)
【EO】
無香料

質感フェチのワタクシ、
石けんのお肌の質感にそそられること多し。
先日、
某所でついうっかり”えろおやぢ ”コメントをしてしまいました…。
やわ肌
つるりん肌
しっとり肌
いいですねぇ♪

でもこの石けんは、
やわらかめではあるけど
やわ肌でもとぅるりんでもない。
したがいまして
”えろおやぢ”モードは発動しません(笑。
でも、泡立ちはかなり、です。
香りは、ミルクっぽい香りがそこはかとなく。
香りつけなくてよかった!
強めに香りをつけてマスキングしてしまうか、香りなしか、どちらかだなぁ。
微香だと、このミルクっぽい香りと混じって、
よくて香りが変わる、
悪くすればクサい石けんになってしまいそう。
私の好みは無香料かな。
ミルクっぽい香り、ほんのりで、気になるほどではないし、ヤな臭いでもないし。

名前はね、
この水切りヨーグルト見て、
”湯の花”とか”塩の花”とか連想したんです。
湯の花(ゆのはな)ってのは、温泉の不溶性成分が析出・沈殿したもの。
塩の花はフルール・ド・セル、天日干しの塩田で表面にできる大きな結晶のみを集めたおいしい塩。
ゲランドなんかが有名です。
その「成分を凝縮した感じ」がたぶん頭の中でリンクしたんでしょうね。
だから、ヨーグルトの花。
酪は「酪(らく)、蘇(そ)、醍醐(だいご)」から。
6世紀ごろに日本に伝わった乳製品。
諸説あるみたいだけど酪がヨーグルトにあたるんじゃないかと言われてるようです。
ヨーグルト=酪、の花=華。
ほんとは、「乳華(にゅうか)」にしたかった。
響きもやわらかくてまろやかな感じがあるから。
でも、同名・同音のお酒があるんです。
「乳華」と書いて”にゅうか”と読む、そのまんま。
ほんとにミルクを酵母発酵させた白いお酒。
(けっこう美味しかったように記憶してる。)
これは、あきらめるしかない。
字面も響きも好きなんだけどなぁ、残念!


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翠精~ヨーグルトの和リキュールと緑茶の石けん


木下闇の双子の石けん
ウル抽オイルの違いと香り以外はほぼ同じ。
同じように、
とろりんぐるとを煮切って漉したものを水分全量に使っています。

翠精(すいせい)
20120409翠精

【OIL】
緑 オリーブオイル(緑茶ウル抽)
白 オリーブオイル
緑・白 共通
ホホバオイル / キャスターオイル / パームカーネルオイル / パームオイル / シアバター
【OP】
とろりんぐると(ヨーグルトと日本酒の和リキュール)煮切って漉した液を水分全量に使用  
コンフェ石けん
【EO】
ローズマリー / パルマローザ / ローズウッド

緑茶のessenceを移したオイルと
ミルクのessenceを発酵させたヨーグルトと
米のessenceを発酵させた日本酒と。
essence=精,香料
緑の、精の混合。
で、翠の精。

同じ緑のウル抽オイルでも、ミントと緑茶では色がやっぱり違うなー。
で、不思議なんだけど、
こっちにだけ、上に流した白い生地が一部茶色に染まってしまいました。
木下闇とほぼ同じ時期に作って、
使った材料もほぼ同じ、保温・保存の状況も同じ(同じ保温箱の中で隣り合わせで置いてた)。
緑の生地から出た水分が染みたような感じです。
うーん、見た目は悪くなったなー。
でも、使用感は全然問題なしなのでまぁいいか。
匂いもまったくないし。
するのは精油の香りのみ。
パルマローザとローズウッドで葉のあまみ、みたいなのが出るかと思ったら、
ローズマリーの圧勝!
でも、ローズマリーをブレンドしたハーブティって感じなのは
やっぱり他の二つのおかげなのかな。
パルマローザとローズウッドって、ブレンドによっては紅茶っぽくなるので、
それがいいように作用してるかもしれません。

五月上旬から中ごろにかけて、
昔、実家ではお茶摘みをしていました。
自家用の、この後一年分のお茶を作ってた。
摘むのは今年出た新芽。
かまどを出してきて、摘んだ茶葉を蒸篭で蒸してから莚の上で揉む。
蒸した葉のいい香りがあたりに漂って、
あれも立派にアロマテラピーだったなー、と今にして思います。
揉んだ葉は別の莚(むしろ)に広げて日向で乾燥。
雨に降られないように気をつけて、降って来たら即、軒下へIN。
何日か干して、乾いたら今度はのブリキの乾燥容器の中へ。
幅50cm・高さ70cm、くらいだったかな。
片開きの扉が付いていて、開けると中に網を張った棚が何段かセットされていて、
一番下にいこった炭火を置いて扉を閉めて乾燥させるんです。
(いこった、って方言かな?火のついた炭が赤くなってる状態のときにこう言ってたような…。)
できたお茶をここから取り出すとき、
扉を開けると葉っぱのあまーいいい香り!
普段の葉の香りとも、蒸したのを揉んでるときとも全然違うんです。
この香りがすごく好きでした。
これを新聞紙に包んで一斗缶に入れて密閉すると、
味が落ちずにかなり長く保存できます。
今は私の母が少し作るだけになっちゃったけど、
出来たのをもらってうちでも飲んでます。

この間、実家に生えてる山椒の木の葉(いわゆる木の芽)を大量にもらいました。
木の芽はすぐ鮮度が落ちてしまうのでどうしようかなーと悩んだ挙句、
穂紫蘇のぱらぱら漬けを作る要領で、塩をまぶしてそのまま乾燥させてみました。
うまくいかなさそうだったら即冷凍!って思ってたけど、成功!
緑の色そのまま、パリパリに乾きました。

20120522山椒の葉

余分な塩を落として密閉保存します。
軽く手で揉むだけで、木の芽のふりかけになった♪
チャーハンの仕上げにもよかったです。
落とした塩は再利用。
山椒塩ってほどの香りはないので、そのまま他の料理に使えそうです。

不思議なことに、これが乾いていく間
あのお茶の乾燥棚を開けたときとそっくりのあまい葉の香りがしていました。
お茶葉と山椒じゃ香りは全然違うのに。

懐かしい初夏の香り。
思えば、
季節の移り変わりは
見える景色だけでなく、
こうした季節の仕事やそのときの香りでも感じていたんです。


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木下闇~ヨーグルトの和リキュールとミントの石けん


ものすごーく変わった日本酒を見つけました。
これ
20120228とろりんグルト

 ”とろりんグルト”っていう名前のお酒。
杜氏さん手作りという自家製ヨーグルトに自社製品の清酒をブレンドしたもの。
日本酒にヨーグルト?!
実は、私が大ファンの”冬の月”を作っている酒造メーカーさん。
さすが、およそ合いそうもない日本酒とヨーグルトを見事においしいリキュールに仕立て上げられてます。
ヨーグルトの酸味がほのかにあって、アルコール度数は7%。
あまくてクリーミィ、でもすごく濃厚な味わい。
かなり研究を重ねて作られたそうだけど、そりゃそうだろ。
ナニをどうしたら日本酒とヨーグルトがマッチするわけ?!

例によって例のごとく、
「石けんに使ってみたい」。
ソーパーという名の病い、治りそうにもありませぬ。

このお酒のなめらかな濃厚さには、
さらりとした感じのオイルををあわせて、細かくクリーミィな泡にしてみたい。
となると、気に入りの組み合わせ、アーモンド&ホホバあたりか。
そしてミントが欲しいところ。
ミント&ヨーグルトの料理のレシピはサラダやスウィーツでよく見かけます。
お互いのさわやかさを引き立てあう印象。

木下闇(このしたやみ)
20120409木下闇

【OIL】
オリーブオイル(ミントウル抽オイル)/ オリーブオイル / ホホバオイル / スイートアーモンドオイル / シアバター / パームカーネルオイル / パームオイル(ミント温抽出)
【オプション】
とろりんぐると(ヨーグルトと日本酒の和リキュール)煮切って漉した液を水分全量に使用
コンフェ石けん
【EO】
ペパーミント / パチュリ / マートル
【その他】
苛性ソーダ / 精製水

この写真ではわかりにくいけど、トップの花のコンフェは淡いグリーン。
木下闇っていうのは、生い茂った木や草の下が暗い様子のことで、夏の季語です。
ミントとヨーグルトのさわやかさには似合わない名前のようだけど、
実は
ミントを使うと決めたときにはずせない香りがありました。
パチュリ。
ミントの爽快さにパチュリをあわせると、
なんというか、”ダーク”なニュアンスになる気がする。
ミントのさわやかな香りはそのままに、どこかしら小昏い感じを纏うような。
それが、
夏の陽射しを浴びて輝く緑と、
強い陽射しが作る濃い影に、
ぴったり重なる気がしました。
明るい白のトップ、真白なヨーグルト、さわやかなミント。
対して、ダークなパチュリ・翳ったグリーンの色。

光が強いほど、その影も濃い。

木下闇の連想から、香りはもうひとつ、マートル。
和名を”銀梅花”というこの花、派手ではないけどすごくできれいです。
白い花びらからたくさんの長い白い雄蕊が花火のように伸びていて、先端にクリームイエローの花粉。
清楚っていう言葉そのもの。
柑橘系の花に通じる清潔さ。
木下闇に咲く銀梅花は、その暗がりに白い明かりを灯してるようです。
マートルの精油の香りは、ユーカリみたいなスーっとした感じ。
でもどこか花の香りを含んでいるようで、
梅や沈丁花みたいな清冽な香りの花とユーカリが交じり合ったらこんな香りになるんじゃないかな。
ミント&パチュリ&マートル。
ミントの爽快な香りにあまみと深みが添えられて
かなり好きな香りになりました。


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サクラ サクラ~紫根と日本酒の石けん


このあたりの桜の花も終わり。

花に嵐の吹かぬものかは
昨日の雨で名残の花もほとんど散りました。

遅ればせながら
今年の私の桜の石けん

20120213サクラ サクラ

【OIL】
オリーブオイル(紫根浸出)/ オリーブオイル / キャスターオイル / パームカーネルオイル / パームオイル / シアバター
【オプション】
濃紫・薄紫部分/日本酒(水分全量置換え)
白/トレハロース
コンフェ石けん(紫根)
【香り】
濃紫
ゼラニウムブルボン / ヘリクリサム / ベンゾイン / マンダリン
白・薄紫
ゼラニウムブルボン / ペパーミント / フランキンセンス / ローズウッド /フランジュパニ / シナモンリーフ / プチグレン

Rin'さんの歌う”サクラ サクラ”に魅かれて作った夜桜の石けん。

♪青く光る 桜並木 花明かりやわらかに
キミと離れ キミを辿る あの日見た月を探して♪

桜の白い花明りや
花のまわりに漂うような月の光が見えそうな気のするフレーズ。

濃紫は紫根のウル抽オイル30%、薄紫は10%。
紫根って、どうも空気に触れた面がグレイッシュな色になるみたい。
それに、紫根のウル抽オイル、時間がたつとさらに色が濃くなってます。
紫根は漉してから保存してたんだけど。
確か、以前緑茶でもこんなことあったな。

この石けんはリバーシブル。
闇の桜と月明かりの桜、いっぺんにって欲張りました。
ううーん、手ごわい紫根相手に欲張るべきではなかったかも~。
でも、狙ったのよりこっちのほうが好きだなぁ。

月や桜は異界の門。
いつごろからか、そんなイメージを抱くようになりました。

夜に桜の下をひとりで歩くと
後ろを振り返ることをためらうことがあります。
夜桜に見とれるとき、「きれい」と思う心の底には怖れが同時に存在していて。
でも、その「怖れ」は、なぜか懐かしく、
自分に近しいものであるような気がするのです。



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冬の月~よもぎと日本酒の石けん2011


そちこちに
春の気配。
家の前の海ではいかなご漁の船が遠くに見えることもあります。

はぁ…、大好きな冬が終わってしまうぅ~。
春だって好きだけど、ゆく冬が惜しい。

この冬最後の石けん

20120213冬の月

毎年楽しみにしている日本酒”冬の月”。
一年に一度、師走に発売される
岡山の酒蔵、嘉美心(かみこころ)さんのお酒。
名前どおり、きりっと澄んだ味わい。
日本酒石けんって、
ほんとなら冬場に使えるように仕込んでおくのがいいんだろうけど、
12月の発売を待つので真冬には使えないのがちょっと残念。
石けんって、作ってから1ヶ月では、私にとってはまだいまいちな感じです。
2~3ヶ月熟成させると好きな感じに近くなるので、
冬の月の発売後すぐ作っても、
使うころには立春目前ってなコトに。
今年は出遅れて、作るのが1月下旬…!

去年と同じく、よもぎのINFオイルと組みました。
よもぎと日本酒、私の中ではベストカップルです。
ウル抽じゃないので石けんの色はベージュ。
上にうっすらかかってる淡い緑のは桃の葉のウル抽オイルの石けんです。
去年と違うのは日本酒の使い方。
去年は煮切らずに凍らせて、苛性ソーダの熱で少しずつ溶かしていく方法を採りましたが
今年は弱火で煮切って苛性ソーダを溶かして
完全に冷ましてから使用。
(アルコールとか、激速トレースが予想されるときはごく低温で攪拌してます。)
がっ!
これもやっぱりトレースはすごく速かった。
温かいオイルと苛性ソーダ液だと、きっと入れた瞬間にボテボテし始めてたな。
☆実は経験あり。
オイルとソーダ液の温度を下げておくと
激速トレースを少しは遅らせるコトができる、と
涙目になりながら学習シマシタ(笑 ☆

白部分【OIL】
オリーブオイル(よもぎINF)/ キャスターオイル / パームカーネルオイル / パームオイル / シアバター
【OP】
「冬の月」(日本酒)・水分全量置き換え
【EO】
薄荷 / 檸檬 / 乳香
【その他】
苛性ソーダ
緑部分【OIL】
オリーブオイル(桃葉ウルトラ抽出) / オリーブオイル / アボカドオイル / キャスターオイル / パームカーネルオイル / パームオイル / シアバター
【OP】
「ひめぜん」(日本酒)・水分全量置き換え
コンフェ石けん
【EO】
なし
【その他】
苛性ソーダ

白部分には冬の酒「冬の月」を、
緑部分には前回も書いた春の酒「ひめぜん」を。
冬から春への変わり目に使うだろうから
石けんにもその移り変わりを留めて。

冬から春へ
冬の凍てつく冴えた月から春の朧に霞んだ月へ
雪や氷雨から木々を目覚めさせるようなやわらかな雨へ
梅や沈丁花の、寒気が似合う清冽な花から
桜や桃の華やかな花へ
季節はゆっくりと移ってゆきます。

過ぎた季節、
去年は私にとってどんな年だったかな、と考えると、
それぞれはたいした出来事ではなかったけど
”理由のない「カン」とか「感じ」はかなりアテになる”ってこと、実感できた一年でした。
めぐり来る季節、今年は、
たぶん
”今やってることの中で、自分の「好き」を追っかける年”ではないかなって気がしています。


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白薄荷糖

Author:白薄荷糖
波音をBGMに、海と空の色を背景に、石けんを作ったりアイデアを考えたりしています。

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